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「筋肉は第二の肝臓」~筋肉を意識した日常生活を~

筋力の衰えを感じている方、おられませんか?

寒くなって外に出るのが億劫になり、いままで続けていたウォーキングをさぼりがちになった、コロナが心配で体操教室通いをお休みしている、などなど。

もともと元気な方なら、春になって活動が増えていけば、筋力はすぐに回復するでしょう。一方、持病のある方、ご高齢の方では、いったん落ちた筋力はなかなか回復しません。

一定以上に筋肉量が低下した状態をサルコペニアといいます。サルコペニアまでには至らなくても、筋力、特に太ももの筋力が低下すると、起き上がりの際によろめいたり、ちょっとした段差でつまずいたりするおそれがあります。

 

「筋肉は第二の肝臓」という言葉があります。

腸内細菌によってつくられる体に有害なアンモニアは、主に肝臓と筋肉で解毒されます。血糖値が上がると、膵臓からインスリンが分泌されて血糖値を下げようとしますが、インスリンの働き手(受容体)は、肝臓と筋肉に多く存在します。

肝機能が弱ったり、筋肉量が少なくなると、アンモニアの解毒機能が低下したり、インスリンが分泌されても、血糖値が下がりにくくなります。

肝臓を鍛えることはできませんが、筋肉なら鍛えることができます。

 

では、気軽にできる筋力維持の方法は?

おすすめは、お部屋の中でできるスクワットです。

安定したテーブルの天板や部屋の柱を両手でつかんで、中腰の態勢で、肩幅程度に足を開き、背筋を伸ばしておしりを後ろに引くイメージで、息を吸いながら腰を落します(写真)。その後、息を吐きながら、ゆっくり腰を上げましょう。転倒のおそれがありますので、不安定な椅子の背もたれなどを支えにはしないでください。無理せず5回~10回を1セットとして、一日1~2セット程度から始めてください。

持病がある方は、担当の先生にまず相談してください。スクワットが無理という方では、ベッドに横になったままでひざを曲げ伸ばしする、椅子に腰かけたまま、太ももを上げ下ろしする、といった運動で構いません。

これからは、常に筋肉を意識した日常生活を送りましょう。

 

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