機能性ディスペプシア
胸焼けやみぞおちの痛み、おなかの張りなどの症状があり、胃カメラ検査を受けても、特に原因となる病気が見つからない場合は、機能性ディスペプシアの可能性があります。
「検査では異常がないので心配いりません」と医師から言われても、おなかの症状がすっきりせず、不安を抱えた機能性ディスペプシア患者さんは増えています。
機能性ディスペプシアの原因は、ストレスや不安などの心理的要因や、お酒の飲みすぎ、喫煙、不眠などの生活習慣の乱れ、ヘリコバクタピロリ菌の感染などがあり、一つあるいはいくつかの原因が重なって起きます。治療は、胃酸分泌抑制薬と消化管運動改善薬が一番に推奨されており、抗不安薬や抗うつ薬、漢方薬がその次に推奨されています。ヘリコバクタピロリ菌を持っている人は、除菌治療が有効な場合があります。しかし、お薬が効く方は半数くらいです。お薬での治療以外に、生活習慣の見直しが必要になる方もおられます。