手汗、わき汗、気になりませんか?
汗のにおいや汗染みが気になる季節になってきました。制汗スプレーや制汗シートが手放せない方も多いことでしょう。
暑い夏だけでなく、季節に関わらず、運動もしていないのに、おでこや手のひら、足の裏、わきの下などに、日常生活に支障をきたすほど多量に汗が出る方、もしかしたら「原発性多汗症(げんぱつせいたかんしょう)」という病気かもしれません。
感染症などの基礎疾患がなく、全身あるいは局所に多量の汗をかく「原発性多汗症」の中で、特に若い世代に多いのが、「原発性手掌(しゅしょう)多汗症」と「原発性腋窩(えきか)多汗症」です。
- 最初に症状が出るのが25歳以下であること
- 左右対称性に発汗が見られること
- 睡眠中は過剰な発汗が止まっていること
- 1週間に1回以上の多汗のエピソードがあること
- 家族歴が見られること
- それらによって日常生活に支障をきたすこと
これら6項目のうち2項目以上をみたす場合、「原発性多汗症」と診断されます。
- 足の裏に多量の汗をかき、はだしで床を歩くと滑る
- 多量の汗で、携帯電話やパソコンなどのキーボード操作ができない
- 試験中、手汗が止まらず、試験用紙が濡れてしまうのでタオルが手放せない
- 手汗を気にして、握手や手をつなぐことができない
- 洋服の汗染みが気になり、外出がおっくうになる
など、日常生活に支障をきたすようになりますと、気分がふさぎ、生活の質が低下してしまいます。
最近、「原発性手掌多汗症」と「原発性腋窩多汗症」に対して、保険診療で治療をうけられる新しい局所外用剤が続けて発売されました。手汗、わき汗でお悩みの方は、医師にご相談ください。